資源リサイクル
廃プラスチックリサイクル
プラスチックとは、熱や圧力などによって可塑性(力を加えると変形し、その力を除いても形状が保たれる性質)を示し、任意の形に加工・成型できる高分子物質の総称です。
天然樹脂と合成樹脂とがありますが、一般には後者を指します。熱によって軟らかくなり加工ができる熱可塑性(加熱すると変形が可能となり、冷却すると再び固くなる性質)樹脂と、反対に硬くなる熱硬化性樹脂の2つに大別できます。
分 別
空き缶をリサイクルするために、アルミ缶とスチール缶を分けるように、プラスチックをリサイクルするためにも、
ポリエチレン、ポリスチレンなど、樹脂の種類を分けることはとても重要です。
1.材質表示を見る
材質表示の種類と意味
容器包装リサイクル法に基づく表示(一例) | |||||
プラス チック製 |
カップと外装フィルムがプラスチック製 | (単一素材)ポリエチレン(PE) | (複合素材)主たる材質がPPで、PETとの複合材質 | (一括表示)キャップ:PE製ボトル:PP製 | (複合素材)主たる材質がPPで、M(金属)とPETとの複合素材 |
SPIコードに基づく表示SPI=米国プラスチック産業協会 | ||||||
ポリエチレン テレフタレート |
高密度 ポリエチレン |
ポリ塩化 ビニール |
低密度 ポリエチレン |
ポリ プロピレン |
ポリ スチレン |
1~6以外 又は複合 のプラス チック |
2.識別装置にかける
材質表示がない場合は、光学式識別装置にかけて材質を調べます。
この機械では、汎用プラスチックのほか、エンジニアプラスチックの一部および混合プラ等、25種類を識別します。 熟練してくると、叩いた音や質感、あぶったときの臭いなど、感覚で樹脂を分別することもできます。 |
処理工程
樹脂ごとに分別されたプラスチック材料は、さらに硬さや形状に合わせ、以下のような処理を行います。
・硬質廃プラスチック(家電製品のカバー、配管、板、野菜コンテナなど) | ||
材料(PP製育苗箱) | 製品(PP粉砕品/雑色) |
・軟質廃プラスチック (袋、シート、フィルム、テープなど) | |||
材料(ラップ、PPバンド) | 製品(LDPE/無色) | 製品(PPバンド) |